札幌が誇るZINEイベント「NEVER MIND THE BOOKS」に出展&レポート!(前編)

D-LAND MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!札幌市立大学デザイン学部デザイン学科の三上です。
いきなりですが、みなさんはZINEというものをご存知でしょうか? ZINEとは、とにかく自由につくられた自費出版物のこと。作り手からもらったり、作り手同士で交換したりすることで手に入れられるほか、取り扱いのある本屋さんや専門ショップなどで購入することができます。
それ以外にも、イベントでゲットするという方法があります。作り手と買い手が直接やりとりできたり、まだ見ぬZINEとの出会いがあったりと、イベントならではの良さがたくさん!
実は、筆者が住む札幌にも、NEVER MIND THE BOOKS(以下、NMTB)というZINEイベントがあるんです。ホームページによると…
NEVER MIND THE BOOKSは、DIYやセルフパブリッシングが好きな人のためのイベントです。制作・プリント・製本まですべて手作りのZINEや小冊子、フリーペーパー、漫画、印刷されたリトルプレスやアーティストブックなど、その内容は多岐にわたり、さまざまなジャンルが展示・販売し、作り手から直接購入することができます。
出典:http://nevermindthebooks.com
…とのこと。筆者も個人的に大好きなイベントです。ご存知ない方にもこのイベントの魅力をお伝えできればと思い、出展者として参加した2020年10月31日開催のNMTBの様子をレポートいたします!
後編では、イベントの歴史や札幌のZINEカルチャーについてお伺いするため、企画運営を行う菊地和広さん、小島歌織さんにインタビューさせていただきました! ぜひそちらも合わせてご覧ください。
さっぽろテレビ塔にやってきた。
今回は、以前の記事でインタビューさせていただいたグラフィックデザイナーの川尻竜一さん、新林七也さんとともに「川尻竜一新林七七七七七七七也三三三上隼人」というブース名で出展しました。打ち合わせや作業を済ませ、会場に到着。

筆者は出展にあたってZINEを2種類、ステッカー、そしてライターを制作。同ブースのお二人とは『貼本』というZINEをつくりました。
普段は捨てられてしまうステッカーの台紙を綴じて冊子にし、三人それぞれがつくったステッカーを貼って販売しました。お客さんが自由にステッカーを貼り替えたり、手持ちのステッカーを貼ったりと、自由にカスタマイズすることができます。

また、三人それぞれが自分のお母さんをモチーフにグラフィックをつくった「mama」ステッカーも制作。お母さんの写真にステッカーを貼った特製のブロマイドも用意し、家族愛に満ち溢れるブースになりました。

いよいよイベントスタート!
準備を終え、ついにイベントがはじまりました。初参加ということで緊張しつつブースに立っていると、来場者の方々がやってきました。
オススメを聞いてきてくれた方々との会話や、手に取ってくれた商品の紹介など、対面販売ならではのやりとりが生まれます。そのぶん、自分の作品を購入してくれたときの喜びもひとしおです。
印象的だったのは、「会場の中で選りすぐりの5冊を選んで購入したい」という方が筆者のZINEをゲットしてくれたこと。これには感無量でした…。

同じ大学に通う友人たちが来ていたので話を聞いてみると、「友だちが出展していると聞いて初めてNMTBに来てみた」とのこと。札幌市立大学の学生が出展していたブースは筆者を含め5組ほど。そのほかにもデザイン・美術系の学校から学生さんたちが参加していました。
そして「こんなにたくさんZINEが並んでいるのを初めて見たし、いろんなアーティストと出会えるのも楽しい!」という声も聞くことができました。

会場を見渡すと、子どもから大人まで幅広い年齢層の来場者が。出展者もバラエティに富んでおり、クリエイターや本屋さんのブースはもちろん、毎年北海道で開催されている冬の音楽フェス「OTO TO TABI」や、札幌の狸小路にあるバー「Salon タレ目」などのユニークなブースも。ジャンルや文化の垣根を越えたZINEとの出会いが楽しめます。

その後もたくさんの来場者が訪れ、会場は終始にぎやかな雰囲気。そうこうしているうちに閉場の時間がやってきました。企画運営を行う事務局の菊地さんの終わりの挨拶とともに会場が拍手に包まれ、イベントが終了。時間が経つのが早く感じるような、あっという間の1日でした。

イベントを終えて。
出展者としてNMTBに参加してみて、気付いたことがふたつありました。まずは、コロナ禍におけるオフラインのやりとりのありがたさ。目の前で自分のつくったものを選んでもらえたときの嬉しさは何物にも代えがたいものです。
そして、イマココでしか起こりえない出会いがたくさん生まれていたこと。ふと目にしたZINEを思わず手に取ってしまったり、そのZINEをつくったクリエイターと直接コミュニケーションをとれたりする機会は、まさにNMTBあってこそ。ZINEを通じた偶然の出会いは、普段の生活ではなかなか体験することはできないと思います。
もちろん足を運ぶだけでも楽しいイベントですが、出展者として参加してみるとまた違った面白さを味わうことができました。余談ですが、2018年はお客さんとして、2019年はボランティアスタッフとして、そして2020年は出展者として参加したNMTB。ぜひ次回も何らかのかたちでお邪魔したい!と思っています。道内の方はもちろん、道外の方々もぜひ遊びに来てみてはいかがでしょうか。
後編では、イベントの歴史や札幌のZINEカルチャー、そしてコロナ禍でのイベント開催などについてお伺いするため、企画運営を行う菊地和広さん、小島歌織さんのお二人にインタビューさせていただいたので、ぜひそちらもあわせてご覧ください!
HP:http://nevermindthebooks.com/
Instagram:https://www.instagram.com/nmtb_sapporo/
文・写真/三上隼人(札幌市立大学デザイン学部デザイン学科)



